上達

  このブログでは、目黒杖道会とよみうりカルチャーの皆さんに、杖道について私の考えていることをお伝えしたいと思います。

 かつて、師匠に稽古中に度々言われたことに「もっと内的につかうんだ」ということがあります。内的につかうとは?腕の力や筋肉の力ではなく、身体の中から動くということだと思いましたが、実際にどうすればよいのかわかりませんでした。でも今は、その意味がよくわかり、体現出来ます。 また「君は右手の力を使い過ぎる」とも言われました。そこで、いつも左手、左手、と心の中で思いながら稽古を続けていたら、いつのまにか言われなくなりました。 


 上達するということは、こういうことだと思います。初めはよくわからなかったことが、いつの間にか、わかるようになったり、いくら注意されてもなかなかな出来なかったことが、いつの間にか出来きるようになった時、上達したといえるのです。


 指導者に言われたことを、すぐに納得して、すぐに出来たとしても、それはただ知識が一つ増えただけで、 本当の意味での上達に、すぐに繋がるものではないかもしれません。


  最近私は、杖道の基本について、皆さんにうるさく指導しています。今すぐに出来なくても、根気よく意識して稽古を続けていってください。必ず上達するはずです。